Illustratorでコピーしたパスを、Photoshopへパスとしてそのままペーストする方法(2019/08/13リライト)

この記事は、2011年3月2日初出のものを2019年にリライトしました。現在は、情報が違っているかもしれません。

Illustratorでコピーしたパスを、Photoshopへパスとしてそのままペースト

Illustratorの設定の問題

同業の人から次のような質問をよく受けます。
IllustratorでコピーしたパスをPhotoshopへパスとしてそのままペーストできないが…。以前のPhotoshopではできたような…。

これは、Photoshopの問題ではなく、Illustratorの設定の問題。確かに以前のIllustratorでコピーしたパスは、Photoshopにペーストする際に、パスとしてペーストするかピクセル(ビットマップ)としてペーストするかを選択させられました。これはデフォルトで、Illustratorがパスも含めてクリップボードに保存していたためです。

Illustrator CSのあたりから仕様が変更になり、コピーはデフォルトでピクセル(ビットマップ)のみになっています。この設定を変えれば、パスもコピーされ、Photoshopにパスとしてペーストすることができます。

設定の変更:
メニューバーの[Illustrator]→[環境設定]→[ファイル管理・クリップボード…]を選択、「終了時のクリップボード」のコピー形式でAICBのチェックが外れているので、これをチェック。するとその下のラジオボタンが有効になるので、「パスを保持」をチェック(下画像、赤い囲み部分)。

環境設定を閉じて、Illustratorのアートボードに戻り、パスをコピーすれば、Photoshopにパスとしてペーストすることができます。

Photoshop側でペーストする際に、選択ダイアログが出て、「ピクセル」、「パス」、「シェイプレイヤー」の中から選択することになります。

「ピクセル」は従来通りのビットマップでペースト。「パス」はパスでペーストされ,作業用パスが作られます。「シェイプレイヤー」でペーストすると、直接レイヤーにシェイプが作られる。Photoshop側の「パス」を見ると名称が「シェイプ1 ベクトルマスク」になっています。

ちなみに、「AICB」と「パスを保持」をチェックしたままにしていて、複雑なパスをコピーペーストしていると、クリップボードのデータ保持量が常に大きくなるため、非力なPCでは動作が鈍くなることがあります。この点を考慮して、デフォルトでは「AICB」と「パスを保持」をチェックを外しているものと思われます。
(以上Illustrator CSからPhotoshop CSへコピーペーストの場合)

 

 

 

 

 

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