オフィス機器のリコーが運営するオンラインストレージquanp(クオンプ)を試してみました

この記事は、2011年3月2日初出のものを2019年にリライトしました。現在 このサービスは、終了しています。

オンラインストレージquanp(クオンプ)

オンラインストレージquanp(クオンプ)とは

quanpとは、2008年5月にリリースしたwebサービスなので、もうそんなに新しいものではありませんが、webサイトは妙に新鮮な感じがするのは、進化を遂げている過程にあるからかも知れません。

オンラインストレージquanp(クオンプ)2

だいぶ前から何度か登録して試してみようと思いながらも、二の足を踏んでいたのは、私の記憶が間違っていなければ、無料版(quanpでは トライアルと呼んでいるが)の登録に詳細な個人情報の入力を求められたからだと思います(他所と間違えていたらごめんなさい)。

それが今回見てみると、実に簡単になっていました(とはいえ他のオンラインストレージで有名なところの無料版はほぼ同様ですが)。そこで今回やっと試してみることにしました。

登録方法

登録方法は、メールアドレス(webメール可)を登録し、そこに送信されてくるurlから本登録するという形をとっています。

複数の職業をかけもちする私は、複数のwebメールアドレスでwebの利用を仕事別にカテゴリー分けしているので、webメールアドレスが利用できるのはとても助かります。webメールアドレスの他には、ID名、パスワード、ユーザー名を入力するだけで、いたって簡単に済みます。

コースは 試しなので、言うまでもなくトライアル(無料版)を選択しました。無料版の容量は1GB、他で使っているzumodriveなどと同じです(:zumodriveも終了しています)。

ファイルをブラウザからアップロード、ダウンロード

すぐにストレージへ。「クオンプネットへ」をクリックして、sslのquanp.netへ接続、ファイルをブラウザからアップロードしてみました。テスト環境はMacOS 10.4、Safari 4.1.3。複数のファイルを一括でアップロード・ダウンロードできますが、無料版の場合、ファイル送信容量:100MBまで、一度に送れるファイル数:10個まで、一度に送れる送信相手:10人までとなっています(quanp for iPhoneなどでは変わってきます)。

アップロード・ダウンロード

ダウンロードは、個別ならファイル名の右の[ダウンロード]をクリック、複数同時なら、ファイルのサムネイルの左側のチェックボックスをチェックして複数選択し、上側にある[ダウンロード]ボタンを押せばダウンロードが開始され、「quanp.」の後に日時が追加された形の名前がついたフォルダにまとめられます(デフォルトの表示方法の場合)。

なお、ファイルの共有は、quanp IDを持たない人とも可能です。

iPod touchから専用アプリ「quanp for iPhone」で接続

quanp for iPhone」で接続

次にiPod touchから専用アプリ「quanp for iPhone」をダウンロードして接続してみました

これがなかなか使いやすくなっています。画像の閲覧もアップロードもサクサク動きます。フォルダ内にまだファイルが少ないせいもあると思いますが、iPod toushで接続、操作するオンラインストレージの中ではトップクラスの快適さです。これだけでも有料版にアップする価値がありそうに思えます。

 

Windowsからquanp専用アプリ「quanp.on」で接続

Windowsからquanp専用アプリ「quanp.on」で接続

quanp専用アプリ(クライアントソフト)「quanp.on」もVistaに入れて試してみました。こちらはWindows専用、Windows XP SP3以降、Windows VistaSP1以降以降、Windows 7に対応しています。

「3Dビューによる直感的操作のインターフェース」というふれこみです。確かに画像ファイルはサムネイル化された内容が張り付いたアイコンの3Dビューで見やすいのですが、文書ファイル,特にリッチテキストはWindows側の同じアイコンをサムネイル化しただけのものが並び、アイコンにオンマウスするかクリックしなければファイル名も表示されず直感的とは言い難いものになっています。今後の改善を期待したいところです。

Adobe Airで動くquanpアクセサリー「quanp drop」も試してみました

こちらはMacOS 10.6に入れてみました。アップロードするファイルをデスクトップに現れる丸いquanp dropにドロップするだけで動作します。

初回のみ、IDとパスワードを要求されます。ドロップするとダイアログが開いて、アップするフォルダ先、タグや説明を求められます。とりあえずアップしてから変更できるのでそのまま何もせず表示されたフォルダ先に決定。ダイアログを出さないようにもできます。ワープするようなアニメーションでファイルが飛んでいきアップできます。

Macの対応は、MacOS 10.5.1以降、10.6以降。Windowsの対応は、Windows XP SP2以降、Windows Vista以降、Windows 7。Adobe Air1.5以降。

同じくAdobe Airで動くquanpアクセサリー「quanp send」

同じくAdobe Airで動くquanpアクセサリー「quanp send」も試してみました。

こちらはWindows Vistaに入れてみました。インストールするとデスクトップに「quanp send」のウィジェットが現れます。これを右クリックして[設定]にIDとパスワードを入れ、自動ログインをチェックしておきます。

後はファイルをこのウィジェットにドロップするだけです。通常のメールのように送信先メールアドレス、件名、本文を入れ送信します。届いたメールには、PC用と携帯用のurlが記載され、クリックするとファイルのダウンロードページへ接続します。注意事項の[同意してファイルを受け取る]ボタンをクリックしてダウンロードできます。1ファイルにつきダウンロードは5回まで。送信したファイルは同時にストレージにもアップされます。ウィジェットのデザインは5種類の中から選べます。

OSの対応は「quanp drop」と同じです。

その他にもいろいろツールが用意されています

quanp photo print:デジカメ写真をプリントしてくれるwebサービス(有料)。
quanp.mobile:携帯用、サムネイル一覧表示、pdfやOfficeファイルに対応。携帯からアップロード可能。
quanp slideshow:アップロードした写真を、デスクトップ上でつねにスライドショー表示して楽しめるウィジェット。
quanp Add-in:Officeで編集したファイルをそのまま簡単にquanpにアップロードできるOffice用Add-in。
Windows用Office2010、2007、2003用が別途に用意されています。Mac用Officeには非対応です。

使い勝ってまとめ

  • ディレクトリーやフォルダをプレイスと表現するあたりに当初やや戸惑いました。
  • 盛りだくさんのツールがあるので、サービス一覧ページ(http://www.quanp.com/service/)の確認が必須、ところがストレージのあるhttps://www.quanp.net/はsslでかつ別ドメインになるため,この間の行き来がとても面倒。慣れるまでは別ウィンドウや別タブで両者を表示させておくことをお勧めする。

■ quanp(クオンプ): http://www.quanp.com/現在、このサービスは終了しています

 

 

 

 

 

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